2017年12月1日金曜日

最 悪

パダワンに通学前に彼一人で裏山でトレーニングさせていて、
ある程度時間がたっているのに、下山してこない。
階段インターバルを自主的に?まさかな。
自重での筋トレを自主的に?まさかなぁー。
にしても遅い。
滑落して身動きがとれなくなってしまっている?まさかな。
骨折して只々泣いている?まさかなぁー。
にしても遅すぎる。

タイムリミット。遅刻する。
「あそこのお父さん、子供に山でみかんを盗らせてるのよ。奥さん」
「他にも色々、無茶苦茶させてるらしいわよ」
「ホントかわいそうね」「ヒソヒソヒソヒソ」
んーなことはどうでもいい。既に言われているだろう。
学校に遅刻させてしまうと、何よりあのお方がうるさい。
あのお方のお説教だけは御免だ。

意を決して表参道側から階段を駆け上がる。
登山トレーニングを全くしていない割には登れている。
パダワンの身を案じ、最悪の状況を想定することで、
アドレナリンが溢れ火事場的に力が入るのか
このアップヒルは悪くないパフォーマンスだと冷静に感じることができていた。
間もなく脚が乳酸とともにきしみ始めるが、意に介している暇はない。
追い込まれた今の精神状態なら、この高い運動強度を維持できそうだ。

「いたっ!」






「いたたたたた!」








「痛たたたた!」

「逝ったー!」(泣)
          The END
長らくのご愛読ありがとうございました。KZOの次回作にご期待下さい!

はい、ただの年寄りの冷や水で、最悪なのは、私の左足だけです。
ある程度日数が経過したのですが、今日現在も全く痛みはかわりません。
病院には行ってませんが、ランニング、階段の昇り降りはキツイです。
ゆっくり歩行、通勤自転車等は問題ありません。

えっ?パダワンはどうだったか?そんなことどうでもいいじゃないですか。
あいつは裏道を下山して、遅刻せずに通学しましたよ。
たんにお互いの「いつものトレーニングルート」の認識が違っただけですよ。

皆さんも最悪の事態に陥らないように
事前確認、指差呼称など安全確認は怠りなく。(お前が言うな)