2016年7月13日水曜日

変速ワイヤー交換はお早めに

「交換するタイミングがわかんないよ!」
そうですよね。

選手クラス(高負荷運転中に変速)でない
ヘビーユーザー様であれば、
新品時からの変速レスポンスの劣化を許容して、1~2年はもつと思います。
高負荷と前述したように、天候(降雨時でもおかまいなし)などの
運転状況によって寿命は著しく異なります。
極端な例ですが、年間3回くらい変速ワイヤーを交換される選手の方もいらっしゃいます。

降雨時に走らない週末ライダーの方ですと、
当然寿命は長くなりますが、落とし穴はあります。
要因は様々ですが、主なものとして
標準装備のワイヤーがステンレスでない場合の早い腐食、錆びの進行や、
(どのようなワイヤーでも注油して完成させていますが、スチールの場合はやはり錆びやすいです)
錆びさせる状況下での使用(パーツ等についた汗を拭きとっていない、海沿いをよく走る)などが挙げられます。



上ケーブル断面の画像は、わかりにくいですが、
表面は綺麗ですが、中の構造ワイヤーは錆びています。
これは水が入りやすい末端部分ではありません。
リアディレーラー部分のケーブルで末端から10cmくらいの部分です。


下画像のお客様は、別の修理でお持込み頂いて、
修理完了後、通常点検をしていると
変速ワイヤー切れがわかりました。

この画像のワイヤーの段階でも変速の異常、ズレは、
「ほんの少し」と言ってもいいくらいですが、
「なんか調子悪い?気のせい?」と感じることができれば、
お早目に点検にお越し下さい。
ワイヤーが大丈夫でも、他の部分の不良で
「痛い出費になる予備軍状態」という場合があります。
また画像を入手したら書きますね。

この10スピードレバーも新しい11スピードレバーも
画像のようにブラケットゴムカバーをめくれば、
完全にではないですが、予想はたてられますので、
ご自身で点検して頂くのもオススメです。
もちろん点検はいつでもお申し付け下さい。